イスラエル・パレスチナ問題に感じる徒労感

10月7日にハマスとかいう武装組織がイスラエルに大規模攻撃を仕掛けて世界中が大騒ぎです

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イスラム国、ターリバーン、アルカイダ……中東の有名なイスラム系武装組織がまた一つ世界中に名を轟かせてしまいました。あといくつ覚えればいいんでしょうか

ハマスはパレスチナ・ガザ地区にゆかりのある組織です。ガザ地区はイスラエルによって長期に渡っていじめ抜かれている可哀想な地域のことです。いじめられっ子の中のいじめっ子が親玉のいじめっ子に歯向かった、みたいな感じでしょうか。今回の騒動を一番迷惑がっているのはパレスチナでほそぼそと生きていた人たちでしょう。イスラエルは今回の事件を口実とばかりに「パレスチナと対決だ!」と腕まくりを始めました。ハマスはどうせイスラエルに勝てっこないとはじめからわかっていて攻撃しているので姑息な人質作戦で時間を稼いでいます

エルサレムを中心とする中東のあの面倒くさい地域の歴史的問題を始めとして、メディアでは様々な報道がなされています。「イスラエル、パレスチナ、あなたはどっち派?」 みたいなきのこたけのこ論争みたいな不毛な口論も見かけます。この問題に関して通ぶりたい人はイギリスが悪いと答えておけばOKと聞きました

自分自身イスラエル・パレスチナ問題に関する議論はもう何回も聞いていて、正直飽き飽きしています。この問題を聞いて思うのは

「どうせ解決しないんでしょ」

という徒労感です

実際、ここまでこじれてしまっては当事者間での解決はもとより、第三者の介入によっても解決は不可能だと思われます

今回の一連の騒動だって、おそらくイスラエルが苛烈な報復によって勝利宣言することによって問題が一時的に解決したようになるのでしょうが、それは問題が潜在化しただけでパレスチナの人々とイスラエルの人々の間の軋轢は全く解消しません。イスラエルは無実の人々までまとめて殺そうとしているのですからむしろ遺恨が残るばかりです

イスラエルの本音は自分たちが治める国からアラブ人を全員追い出したいということであることは明白ですが、その願いは多様性の時代にあまりに逆行している民族浄化の願望なので言えません。なので、テロっぽいことが起きると、ここぞとばかりに大げさに自分たちの被害者ぶりを世界にアピールしてから意気揚々と反撃の準備を始めます

イスラエルがどんなに酷いことをしても、パレスチナの人々は自分たちの土地を捨てません。自分たちの先祖が文字通り命がけで守ってきた場所を、突然やってきた異教徒に明け渡すわけなどないからです。その異教徒たちが現在進行系で同胞を殺し回っているのならばなおさらその決意は固くなります

なので、時間が経過すればするほど、この問題は硬直化していきます。絶対に立ち退かせたいユダヤ人と絶対に立ち退かないアラブ人。さぁどうやって解決すればいいのでしょうか?

イスラエル・パレスチナ問題を語るときに多くの人が歴史問題から話すのはきっと「どのように解決すればいいか」について語れないからではないでしょうか

もちろん、「ユダヤ人が出ていけばいい」「アラブ人が出ていけばいい」のどちらかを主張すれば理論的には解決するわけですが、現実の問題として双方がその主張を行った結果現在の状態になっているわけですから意味がありません

残る道は第三者の介入による調停ですが、この問題に関して中立的な立場を取れて、かつ、イスラエル、パレスチナ、お互いが認める権威が誰なのかわからないために何も言えません

国連の勧告は実効的な意味を持たないので両者に無視され続け、かつての世界の警察のアメリカは親イスラエルすぎるので調停者としての役割を果たせません

両者による対話は不可能、第三者の介入も難しい。イスラエル・パレスチナ問題に有効そうな解決策はないのです

なので、この問題を聞くと「ああ、またか」と頭が重くなったように感じてしまいます。解決しない問題について考えても意味がないですからね

世界の大ニュースなのでメディアでは積極的に報道されている印象ですが、その姿勢はどこか冷ややかにも見えます。報道側も気づいているのでしょう。「どうころんだって、結局は解決には至らない」

こういうのってどうすればいいんでしょうね。この問題は聞いているだけでなんか疲れます。スケールの大きな夫婦喧嘩を見てるみたいです