直感的にいい! と思った人って本当にいい人なの?

どうもshigoroxです。

突然ですが、運命って信じますか? 酔っぱらってるわけじゃないですよ。クスリもやってません。

話してみてなんか相性がいいなとか、初対面にもかかわらずこの人とは自然に話せるなって人はいますよね。逆に、理由はわからないけどなんだかいやだなと思う人もいます。嫌なことをされたわけでもなければ、不愉快な思いをしたわけでもないのにただ何となく”やだ”って思ってしまう人です。

こういうのって、端的に言ってしまえば”直感”といってしまって差し支えないのでしょうが、直感的にいいなと思った人って本当にいい人なのでしょうか。頭で考え抜いて「この人はいい人であるはずだ」という人と「あっ、こいつええやん」と思った人ってどちらが自分にとって相性のいい人なのでしょうか。

自分でネットでリサーチしてみた結果、直感に頼ったほうがよいという説が有力なようです。

検索して最初にヒットしたのがメンタリストDaigoさんの本。なんでも人間の直感の的中率は90%!

type.jp

何をもって、90%の正解だとしているのかはやや疑問ですが(センター試験の問題ではないことは明らかでしょう)、直感というのが日々の経験から呼び起こされる瞬時の判断なので外部から心理的バイアスがかからない自分の頭からひねり出された純粋な回答である、という考えは有力なように思えます(まさに直感的に自分がそう思うわけですが)。

本を読んでみれば、その根拠となる論文とかロジックの詳細がわかるのでしょうが、メンタリストDaigoのことを直感的に胡散臭いと思っている俺がそんなことしません。転職サイトの記事として掲載されているのもいただけないです。「お前、転職したいと思ってんだろ。しろよ」みたいな圧を感じます。わざわざ引用しておいて貶めるなんて最低ですね。

toyokeizai.net

 

もう一つ面白そうなのが。これはどちらかというと、直感的に下した決断は、あれこれ考え抜いて選択した決断とほぼ同じなのだから、正しいことが多いのではないかといったような論調です。ほかにもこの記事と同じように、直感=熟慮説の記事は結構ありました。

ただし、「直感は自分の頭が考える最適解である」という説が正しいのだとしても、それが正解であるかというのとは別問題のような気もします。すべての人間が全知の存在ならば、判断の材料となる根拠がすべてその人の中に備わっているのですから、その材料の使い方さえ間違えなければ正しい答えが導き出せるのですが、そもそも根拠となる情報が間違っている/ない場合、どうしようもないのではないでしょうか……。

上記2つの記事ももちろん、そのことに言及していないわけではなく、いい直感を得るためには経験が必要なのだとか。

経験、というのは正しい知識とも言い換えられるので、正しい知識さえ持っていれば、正しい判断ができるよ、ということになります。あれ、これってものすごく普通のことなのでは?

そもそも、正しい知識というのを手に入れるのが難しいわけであるし、その正当性が何に担保されているのかもわからない。特に人間関係の話となると、自分と正しく付き合える人っていうのが解釈によってぶれるので非常にあいまいです。

最近思うところがあって、このようなことを調べてみました。いい人が見つかったのではなく、逆なんですけどね。なんだかわからないけどすごく”いや”な人がいるんですよ。言動は完全に自分に友好的で、優しくしてもらっているはずなのになぜか頭が「こいつと関わるな!」と警告しているんです。

ここはひとつ自分の直感力を信じてみましょうかね。本当にいい人だったら、すごく申し訳ないわけなんですが……

ちなみに、ちょっかんには直感と直観があって使い分けがあるみたいですね。まぁ、俺がつかっているちょっかんがどちらのちょっかんなのかはちょっかんてきに判断していただければ幸いです。