漬物で太りました。野菜はヘルシーだと聞いていたので心外です
春頃から年末年始に溜め込んだ脂肪を駆逐するためにダイエットをしています
順調に痩せていたのですが、あるときピタリと体重減少が止まりました
成人男性の一日のカロリー消費量に対して大きく下回るカロリーの食事をしていたので本来であればこのようなことは起こりえません。運動だってちゃんとしていたし、おかしいなと思いつつもダイエットを続けていました
ダイエットを続けているといわゆる「停滞期」と呼ばれる期間が訪れると言われています。言葉通り、体重減少が止まってしまう、ダイエットの進捗が停滞してしまう期間です
自分の身に起きているのもその停滞期だろうと思って「我慢」の根性ダイエットをしていました
しかし、今週の初め頃に状況が変わりました。なんと、体重が増え始めたのです! それも、1~2kgぐらい
ご飯を減らしても「体重が減らない」のは理解できますが「体重が増える」のは理解できません。自分の身体が光合成でもしていない限り、こんなことはありえない……。過酷なダイエットを続けた結果、自分は太陽光パネル顔負けの究極のエコ人間に変わり果ててしまったのだろうか。だとすれば、痩せようと思えばもうご飯は食べられない……。こんな不安な状況が今週ずっと続きました
結論から言うと、犯人は「漬物」でした
今週の頭に「腸活」の動画をみた自分は、キムチや漬物などの発酵食品が体に良いことを知り、玄米と漬物ばかり食べていました
漬物は野菜なのでカロリーが低いです。これに健康効果も付随するとなれば鬼に金棒、流行にのった表現をするなら、虎に翼です
そんなこんなで漬物漬けの毎日を送っていたのですが、自分が最終的にたどり着いた「サイキョー」な漬物は以下の商品です
「越後味噌漬け 詰め合わせ150g」。150gも漬物を食べることができて、カロリーはたったの60kcalほどです。大根の漬物、胡瓜の漬物、生姜の漬物、茄子の漬物とバラエティに富んだラインナップでなんとカロリーは卵1個分以下。どの漬物もしょっぱうまい! 実物を見ると大根の味噌漬けは透き通るように輝いていてとても綺麗です。「まるで漬物の宝石箱やぁ!」……この表現は古いか
しかし! この漬物には罠があったのです
それは、異様な塩分量。この漬物は、150gで塩分相当量「9g」の化け物みてぇな漬物だったのです。「まるで塩化ナトリウムの原子爆弾やぁ!」
「9g」がどれだけ異様な数値化は1日に必要な塩分量の目安を知ればわかります
WHOが推奨する1日に摂取する塩分量の上限は5g、厚生労働省が発表している1日の塩分の推奨上限量は男性で7.5gです。要するに、この漬物は健康的な生活を送りたいならば1日1パック食べてはならない代物だったのです。たばこのパッケージみたいに警告文を書いておくべきですね
自分はこれを昼、夜と2回食べている日もありました。もちろん、漬物だけを食べていたわけではないですからその他の食事に含まれる塩分量も1日の塩分摂取量としてプラスされます
塩分過多によって体に起きる現象は高血圧や、腎臓病などが挙げられます。自分の体重増加の原因は塩分の過剰摂取による「むくみ」。体に蓄えられている水分量が多くなってしまったことだと考えられます
その証拠に、今日、何も食べずに炎天下で1日中作業したあとに体重を測ったらなんと体重が3kgも減っていました。脂肪が1日で3kgも減ることはまずありえませんので、自分の体から消えていったのは水分です
35℃を超えるような灼熱の中にいたので当然、汗がドバドバ出ます。自分の汗を少し舐めてみたら、かなりしょっぱかったです。「この味は!………塩分を取りすぎている『味』だぜ……」。汗が乾いたあとにフジツボみたいに体に塩が貼り付いていました
というわけで、太ってしまっていた原因は塩分過多による水分の蓄積だったわけですが、ここで困ったことに気が付きました
それは「ご飯に合うものはだいたい塩分が多い」という事実です。ご飯にあうおかずを思い浮かべてください。明太子、焼き鮭、味噌汁、唐揚げ、餃子……全部塩分量が多いです
日本人は他の地域に比べ塩分摂取量が多いと言われています。この事実の根底にあるのは白米にあるのではないでしょうか。白米を美味しく食べようと思ったら、塩が必要なのです
塩は取りたくないけど、お米は食べたい(だって家に大量にあるし)……。海外みたいにお米を甘く煮込むか、それともフルーツをおかずにご飯を食べるか。しいたけと昆布のうまみ爆弾でご飯を食べるというアイデアもあります。でも、どれもあまり美味しそうじゃないので、乗り気がしません。
……漬物が選択肢から消え、塩抜き生活のメニューに悩み始めた、というお話でした