準備編に続いて検査編です。健康診断の便潜血でE判定を食らってしまった俺は、東京内視鏡クリニックで大腸内視鏡検査を受けることを決めました。モビプレップという邪悪な名前の下剤を手に入れた俺は、一週間のカロリーメイト生活を決意します
大腸内視鏡検査の前日まではカロリーメイトをぼそぼそと食す穏やかな日々が続きました。フルーツ味は固形成分のフルーツの断片があるからパスです。一番美味しいのはやっぱりチーズ味でした。次点で最近発売されたと思しきバニラ味
前日の夜は19時から絶食です。アーマード・コア6が発売したばかりだったので、ご飯を食べることよりゲームに夢中で全く気になりませんでした
大変だったのは検査当日の朝。自分の場合、午前中の検査で予約していたので朝早く起きなければなりません。検査の4時間前に下剤を飲み始めなければならないとのことだったので6時起きでした
朝食を取ることは禁じられているので朝起きてすぐに下剤を作ります
モビプレップ2L。写真だと底に粉が残ってますね。この大きなポリタンクをシャカシャカして下剤を完成させます
この下剤を10~12回に分けて少しずつ飲んでいきます。恐る恐るコップに下剤を注いで飲んでみると……まずい！
梅干しっぽい味だと渡されたときに説明されたのですが、中途半端に甘くてまずいです。もともと美味しそうだとは思っていなかったので驚きはしなかったですが2Lと容量が多いために先行き不安になります
4回ぐらい(800ml)飲んでも便意が高まってこないので焦ります。あれ、俺、もしかして下剤効かない人間なのか？
時間が経ってもお腹の調子が変わらないので、しまいには発売されたばかりのゲーム、アーマード・コア6をプレイし始める始末
5回目の下剤を飲み始めてから少したち、アーマード・コアのプレイが白熱しはじめた最中に唐突に便意が来ます
ポーズ画面を開いてしばらく画面とにらめっこし、ゲームを続けるかどうか1分ぐらい迷ってからトイレに駆け込みました。いくらゲームが面白いからと言ってうんこを漏らしながらやり続けるほどではありません
カロリーメイト生活が功を奏したのか、うんこの総量は多くなく、固形の便が出たあと、すぐに液状の便になりました。最終的に尿のような完全に液体の便に変化したのを確認して下剤を飲むのを止めました。モビプレップをだいたい1.5Lぐらいは飲んだんじゃないでしょうか。頑張りました
その後、予約の時間になったので東京内視鏡クリニックに向かいます
受付を済ませると、更衣室で検査着に着替えるよう言われます。浴衣のように羽織るタイプの上着に、後ろに穴の空いた紙パンツ。紙パンツは内視鏡検査専用のものなのか、単に男物のパンツを後ろ前に履かされているのか気になりました。だって前が空いてないんだもん
着替えたあとは点滴を打ちます。なにげに点滴をうつの人生始めてでした。新宿の大ガードを見下ろしながら検査の準備が整い呼ばれるのを待ちます
検査が始まってからは怒涛の展開でした
まず、診察台に横になるように言われます。横になると指先にクリップみたいなのをつけられて、背中に湿布(?)みたいなのを貼られます
モニターの画面にはカメラの映像が写っています。モニターを眺めながら「これからどうなるんだろう」と思った矢先、安静剤の投与が始まります。「ぼーっとしてきますけど、大丈夫ですよ」と説明されるころにはすでに看護師さんの声が遠くに聞こえてくるぐらいには意識が朦朧としていました。安静剤ってこんなに早く効くのか、と感心する暇もない間に意識がなくなり、次の瞬間、自分は知らない椅子の上で目を覚ましていました。検査の間の記憶が全くなく、まるで時間を飛び越してワープしてきたみたいでした
大腸内視鏡検査で何があったのかはすべて事後に先生から聞きました
結論から言うと、直腸付近に3mmぐらいのポリープが1つあったとのことでした。今回の検査ではポリープが見つかった場合、その場で切除するよう希望していたので、3mmのポリープは切除されました
ポリープが良性のものか悪性のものかについては取り除いたポリープに対して病理検査を行い、後日お知らせするとのことでした。先生の説明の手際が良すぎて、疑問を差し込む隙がまったくなかったです
30手前だということもあり、「全く問題ありませんでした」と言われることを密かに期待していただけにポリープが見つかってしまったことに動揺を隠せませんでした。ほんとにあるのか！
できてしまっていたものはしょうがないし、早い段階で取り除けただけ良かったと思うべきでしょうか。
余談ですが、術後にトイレをしたら濃い青色のコズミックな感じのうんこが出てきてびっくりしました。検査の際に青色の薬剤を使うらしくその影響みたいです
というわけで大腸内視鏡検査は終了。健康診断で要検査の項目があったら、すぐにお医者さんに相談するべきですね
