初めてのUberEats配達の思い出

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UberEats、始めてみました。

もちろん、料理を受け取る側としてではなく、料理をお届けする側としてです。いわゆる「配達員」ですね。

理由は「運動不足解消のため」。

俺は現在、週5日で在宅勤務なので、外に出る機会がなく運動を全くしなくなりました。通勤があったころは、「運動していない」といいつつも、なんだかんだ駅まで歩いたり、付近のおいしいお店にいったりなど動いてはいたのですが、フルリモートになってからそれもなくなってしまいました。ほぼ一日中家で過ごすという一日も珍しくないです。

そんな生活を続けていたものですから、体重が増加してしまったのはもちろん、階段を上り下りするだけでぜぇはぁ言うようなよわよわボディになってしまいました。

これはいけない、と思い、筋トレをしようと一念発起したものの続きません。そんな中、UberEatsでマックのデリバリーを配達してもらった時に「これだ!」と思ったわけです。

 

配達員になるまで

大体4週間ぐらいかかりました。

Uberに配達員として認証してもらうにはドライバー用のアプリをインストールして、「銀行口座のカードの写真」「顔写真」「身分証の写真」の3つを登録すればよいのですが、これがなぜかなかなか通りませんでした。

身分証の写真に運転免許証を使ったのですが、ダメ。パスポートの写真を使ってもダメ。マイナンバーカードを使ってやっと通りました。俺の免許証の顔写真はUberの運営の機嫌を損ねたようです。

そのあとに、様々な規約に同意する作業や交通ルールに関する簡単なクイズを解く作業があります。

これで3週間。そして、ウーバーイーツのバッグ(通称"ウバッグ")を注文したり、ヘルメットやスマホホルダーなどを配達に必要なアイテムをそろえるのにもう1週間かかりました。

いざ配達!

「配達を開始する前にUberから何らかの研修がある」……と俺は勝手に思っていましたが、そんなことはありませんでした。

UberEatsのアプリ曰く「さぁ、やってみましょう!」。公式がぶっつけ本番推奨です。

というわけで、必要なアイテムがそろったその日の夜に、俺は大東京の六本木の街に繰り出しました。

わざわざ六本木を選んだのはいっぱい仕事がありそうだと思ったのと、港区住みの余裕たっぷりのおじさんおばさんなら配達が遅かったり、料理が崩れているなどの粗相をしてもにっこり許してくれるんじゃないかなと思ったからです。ひどい理由だ。

配達用アプリを「オンライン」にするだけですぐに業務を開始することができます。ボタン一つで仕事開始できる感じですね。

UberEatsといえばなんとなくマクドナルドなイメージがあったので、マクドナルド六本木ヒルズ店の前に自転車を止め、俺はアプリを「オンライン」にしてみました。

すると、オンラインになったあと、数十秒で「ぴろろろん♪ ぴろろろん♪」という音が。ド新人の俺に早速依頼が来たようです。

www.youtube.com

はじめての俺に受取先のお店や、距離などを見る余裕などなく、ましてや断れるなど夢にも思わず、とにかく受けちまえ! ということで「配達」をタップして、業務を開始します。

初めての配達依頼は、マックからではありませんでした。六本木通り沿いにあるテイクアウト専門の中華屋さんからでした。

ピック先は近場だったので、数分で到着。バッグと自転車をわきに置き、「UberEatsです」と言いながら、お店の中に入っていくと受付のお兄さんから「番号をお願いします」と言われます。

番号??? 電話番号か……?

「初めてなんでちょっとわかんなくて」ってテヘペロしながら頭を下げたら、お兄さんが優しく教えてくれました。それぞれの配達の注文は5桁の英数字の番号で管理されていて、それを符号にしてお店は配達する人を識別しているみたいです。「山」「川」の合言葉のようなものですね。

お兄さんから料理をもらってお店の外のウバッグに詰めます。

料理を受け取ったら、アプリを操作して「受け取った」ことをUberに知らせなければいけません。受け取る前はお店までの行先が表示されていて、受け取った後は配達先の行先が表示されるようになります。慣れればなんてことない作業なのですが、この操作、俺は結構戸惑いました。スワイプしなければならないことに気がつくまで1分ぐらいかかってかなり焦った記憶があります。

お届け先は、とっても高級そうな名前のマンション。依頼人の名義は明らかに外国人っぽい名前でした。JohnとかChrisとかそんなノリの名前。

GoogleMapのガイドをもとに自転車をこいでいってみると、厳重な警備のマンションに到達します。入り口に警備員が3人もいました。しかも警備員まで全員外国人。港区すげぇ!

置き配指定だったので、指定の号室の前に料理を置き、写真を撮って配達完了です。

帰りのエレベーターで「前回の報酬」という通知とともに自分の配達によって発生したお小遣いを見たときは「おお!」となりました。アプリで人と物を管理する。これぞ、情報時代です。

その後も数件続けましたが、体に限界がきて3時間ぐらいでギブ。運動不足に加え、六本木周辺の坂だらけの地形が俺の心と体を破壊しました。

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配達総数は4。発生した報酬は2411円でした。振り返ってみるともっと早く届けられそうな配達はありましたが、誤配や配達物を壊してしまうなどのミスがなかったので自分としては満足いく滑り出しでした。

帰りの電車で筋肉痛がやばかったのを覚えています。それでも、なんだかんだいって次の日も稼働したんですけどね。

ゲーム感覚で運動出来て、お小遣いももらえちゃうので病みつきになります。そんなお話でした。