2025年9月21日に開催された「放送51周年・チャージマン研!音楽祭」に行ってきました
この記事を読もうと思った人間で「チャージマン研!」を知らない人はいないと思いますが、最低限解説すると「チャージマン研!」はチャージマンに変身(変装?)可能な主人公の泉研が地球侵略を企む宇宙人・ジュラル星人と戦う様子を描いたヒーローもののテレビアニメです。放送時間10分、本編の尺は5分程度で、短い間に詰め込まれたツッコミどころ満載の超展開が愛され、ネタアニメとして語り継がれてきた作品です。最近は日清食品のCMにも起用されてにわかに注目を集めています
自分が参加したのはその「チャージマン研!」のライブシネマコンサートです。映像を見ながら作中の音楽をオーケストラで楽しもうというイベントですね。通称「チャーケストラ」らしいです。作中の音楽に芸術的な関心を寄せている人がどれだけいるのかは不明ですが(少なくとも自分は違う)、チャーケストラの会場で限定漫画が発売されるというので参加してきました
ちなみに「チャージマン研!」の愛好者を「チャーケニスト」と呼びますが、自分はアニメを2、3週したぐらいのチャー研エンジョイ勢です。ガチ勢ではないので「チャージマン研!」に関する知識が間違っていたとしてもご容赦ください

会場は王子駅が最寄りの東京都北区の「北とぴあ」。13時30分開場で14時スタートの予定です。電車に揺られながら、「チャージマン研!」のサントラをSpotifyで聴いて……なんてことはせずに普通に好きな曲聴いて13時45分に到着しました。ま、あんな曲なんてどうせ会場で聴けるだろうし……
他の参加者も自分と同じ適当な温度感の参加者だろうと思っていたら、大間違い。13時45分に到着した自分は来場者の中でもかなり遅めのほうでした

オーケストラの演奏なのでスーツを着て行こうか若干迷ったのですが、着てこなくて正解です。みんなカジュアルな服装です。どこで入手したのかわからないジュラル星人マークのTシャツ着ている人すらいました
列は北とぴあの会場を突き抜けて外まで伸びています。男性の方が多めなものの、女性もちらほらいる。年齢層は幅広く、若い人からご高齢の方までいます。一体何がどうなってんの?
二階にあがるエスカレーター前には「列に並んで急がないようにお願いします!!」と絶叫するスタッフと思しき男性が。割り込みを気にしているのでしょうか。「チャー研のコンサートに関してはそんな奇特なやつ出現しねぇよ」と突っ込みたいですが、列の長さを見るとあながち杞憂とも思えず
会場に入れたのは14時6分ごろ。「チャージマン研!」の原作をリスペクトしてなのか入りの時間もずれれば終わりの時間もずれました。尺の管理は難しいですからね、仕方ない
さて、司会の西さんによる前節(このコンサートは声出しOK、舌打ちOK)が終わると会場は意味深に暗転します。後にわかりますが、機材トラブルだったらしいです。コンサートの開始がトラブルというチャー研イベントに相応しい出だしでした。観客たちは何が起きても「気にするな」の劇ゆる状態です
何も無いまま画面が明転して、オーケストラと合唱団による「チャージマン研!」の主題歌の演奏が始まります
演奏を務めるのはオーケストラ「トリプティーク」です。35歳以下の若手の演奏者を中心に活動している新進気鋭のオーケストラとのこと。普通にプロです
合唱の担当はなんとひばり児童合唱団。原作と同じです。「チャージマン研!」が放映されてから50年間、ずっとこのときを待っていたのでしょうか。そんなわけないですね。吉永小百合さんや由紀さおりさんを輩出した伝統ある合唱団です
会場の様子はこんな感じ。ひばり児童合唱団の子どもたちの取り扱いには注意するよう再三言われましたのでモザイクかけました。チャーケニストたちに「かわいそうなお友達」呼ばわりされかねないですからね

続いて「研とキャロンの歌」(ユートピアのやつ)が披露され、「チャージマン研!」の組曲に移行します
本編でジュラル星人の魔王などを演じた佐藤昇さんの語り付きです(随所でセリフ言ってくれる)。スクリーンに「チャージマン研!」の名シーンの静止画が映し出されます。自分が確認した限り、「キャロンの後ろ」と「チントン亭」が出現した場面で笑いが起きてました。みんな本編の内容は大体知っている様子でした
その後は、ライブシネマコンサートの名の通り、「チャージマン研!」の本編に合わせてオーケストラが演奏を行う演目が続きます。「チャージマン研!」は尺が短いからか、劇中の曲の入りが唐突だったり、いきなり変わったりしますが、オーケストラ・トリプティークの演奏は見事に原作通りに進行していました。生で見れてよかったです。本当にすごいと思いました
オーケストラの演奏が不自然に止まったり、同じBGMのフレーズが短い期間に繰り返される箇所がありましたが、家に帰って確認してみるとおかしかったのはオーケストラの演奏ではなくすべて原作の方でした。「やっぱりそっちがおかしかったんだ」とほっと胸をなでおろしました
選出されたのは以下の7つのエピソード
- 第十六話「殺人レコード 恐怖のメロディ」
- 第四話「謎の美少年」
- 第二十三話「恐怖!精神病院」
- 第三十一話「危機!爆破一秒前」
- 第四十五話「鳩時計が3時を指したら」
- 第二十五話「頭の中にダイナマイト」
- 最終話「勝利!チャージマン研」
全部のエピソードで何があったか書くのは忍びないので(今回のライブシネマコンサートのDVDの発売とかもあるらしいし)、最初の3つだけとりあえず紹介します
第十六話「殺人レコード 恐怖のメロディ」
レコードがテーマの話なので音楽映えする話です。「チャージマン研!」の中でかなり知名度の高いエピソードでしょう。笑いどころは殺人レコードを聞いたあと、研がレコード屋に突撃して「お前たち、よくもあんな~」の部分です。バッチリウケてました。笑いの種別としてはグレーゾーンな気がしますが
第四話「謎の美少年」
人気キャラクター「星くん」の登場するお話。星くんの声はジュラル星人の魔王と同じ佐藤昇さんがあてているらしく、生のアフレコが聞けました。星くんの奇声をみんなで再現するというイベントもありました。「エェェェイ」の方はタイミングが簡単ですが、「ヴェイ」の方はタイミングすごくシビアなので次回チャーケストラ行く人は予習しといたほうがいいかもしれません
第二十三話「恐怖!精神病院」
タイトルから導入部分までグレーゾーンの笑いが続く一話です。舌打ちのBGMが出てくる箇所は相槌ならぬ舌打ちしながら見るのが推奨とのこと。「攻撃目標はヨーロッパ!」という雑な命令とか研の無言のガッツポーズとか、不謹慎ネタ以外にも割と見どころのある話です
その他4つの話においてもオーケストラや佐藤昇さんが大活躍でした。最終話「勝利!チャージマン研」の視聴の頃には観客たちにの間で一体感が醸成されていてかなり感情移入しながら見ることができました。応援上映の面白さがわかった気がします
最後はみんなで「チャージマン研!」の主題歌を歌って終わり。演奏者や合唱団、司会進行の西さん、佐藤昇さん、その他演者の方々に万雷の拍手が降り注ぎました
コンサートが終わったあとは物販で漫画を購入。できれば全話漫画にしてほしいぐらいです。発売されたら普通に買いますね

正直、コンサートは漫画のおまけみたいなもんだろうと思って舐めてましたが、漫画はコンサートのおまけに過ぎませんでした(そりゃそうだ)。生のオーケストラの演奏は迫力がありましたし、司会進行の西さんのトークも面白かったです
何よりも価値があったのは「チャージマン研!」をリアルの場でみんなで見れたこと。こういうタイプのアニメはみんなで見ると楽しいですね。超展開が起きればもちろん笑いが起きるし、ジュラル星人が理不尽に殺害されても笑いが起きる。佐藤昇さんのアフレコがミスっても笑いが起きる。なんていうか、すべてが笑いに昇華されていました。緊張感ゼロなのでお笑いのライブともちょっと違う。異空間でした
というわけでチャーケストラに行ってきた話でした。今のところ東京でしか行われていないようなので大阪でもイベントがあるといいですね。もっとカオスな空間が生まれそうです
最後に、終演後に取った写真です

「チャージマン研!」放送51周年おめでとうございます