機動戦士ガンダムGQuuuuuuXの感想: 往年の「笑ってはいけない」みたいな感じ(ネタバレ有り)

機動戦士ガンダムGQuuuuuuX(ジークアクス)、全12話見ました。カラー×サンライズがタッグを組んで生み出された2025年6月現在、最も話題のロボットアニメです

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劇場版の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』から追っていたので、2025年に入ってから約半年ぐらい追いかけてた感じでしょうか。自分はこのジークアックスが初ガンダムでした

1月に映画見てから初代のガンダムのアニメシリーズをAmazonPrimeVideoで視聴したので自分が知っているガンダムシリーズの作品はこのジークアクスといわゆる「ファーストガンダム」の2つになります

初代機動戦士ガンダムの放映は1979年、今から40年以上前のことになります。にもかかわらず令和に生きる自分が見ても古臭さを感じずに最後まで見れるぐらい面白かったのだからすごいです。その後シリーズ化して今に続くまでファンたちに長く愛されているのも納得でした

さてさて、話題はジークアクスの方に移ります。ジークアクスの本編と言うべき12話構成のアニメが放映されたのは2025年の4月から。最終話が放映された6/25までジークアクスはネット上の話題をかっさらっていきました

劇場版の興行収入も良かったみたいですし、話題にもなりましたから、制作側からしてみると間違いなく「大成功!」なはずですけど、自分としては「大成功?」って感じに思いました。曖昧な言い方になりますが、「これでいいの?」という疑念が拭い切れません

ガンダムニューカマーの自分がわかったような口を聞くのは恐れ多いですが、「大雑把すぎ」だと思いました。見せ場となるシーンと意味深長なセリフや展開を作って、細かいところは「他のガンダムを見ろ(圧)」で終わるような謎の物語でした

主人公となるマチュやメインキャラクターの面々の掘り下げが少なく、終盤はマチュ、ニャアン、シュウジ、どの登場人物の行動も意味不明でした。作中でそれっぽい動機は説明されているのですが、本当に「説明」って感じです。初代ガンダムのキャラクターをできるだけ「映える」ように再登場させるようにお話の筋を考えて、その話に沿うように主要なキャラを動かしている感じです。うーん……キャラクターデザインが非常に素敵なのにもったいないと思いました

SNSの反応を見ていると、次回は「◯◯登場!」みたいな感じで話題になることが多くて、なんか「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の年末恒例企画、「笑ってはいけない」シリーズの終わりのころみたいだなと思いました。大物芸能人をゲストとして登場させることで見せ場を作った「笑ってはいけない」シリーズですが、大物が登場したときに「笑わなきゃいけない」空気が作られてしまって一視聴者としては面白くありませんでした

主人公たちが最後に戦うのは初代ガンダムですが、最終話の予告の引きとなったのは「初代ガンダム登場!」でした。初代のアムロ・レイやシャア・アズナブル、ララァ・スンの声優がそろったこともネットニュースで話題になりましたが、うーん……。「だから何?」って感じは否めないです。だって11話まで初代ガンダムって影も形もなかったじゃないですか。ラスボスは主人公たちに因縁のある人物や機体だからこそ盛り上がるのであって、ジークアクス単体で見ればあの戦いは「突然出てきた白いモビルスーツにシュウジがなぜか乗ってて、なんかでっかくなった」としか見えません。マチュとシュウジも激しく対立しているというわけでもなく、思い出してみても「ぽかーん」です。難しいことは全部「ニュータイプ」とか「ララァ・スン」でなんとなく説明された雰囲気になってます

ネットで他の方々の感想を見てみると、「尺が足りなかったのではないか」という意見が聞こえてきますが、これ以上長くやっても終盤の超展開は「変わらない」と思います。自分の推測だと、超展開の原因は制作期間が足りなかったとか説明することが多すぎて説明しきれなかったことにあるのではなく「やりたいことだけやって、ぶん投げる」ような作風だったからだと思います。要するに、まとめる気がないわけです

もし、24話構成になったとしたら、他の機動戦士ガンダムの作品からキャラを引っ張ってきて、さらなるややこしい展開になるだけでしょう。そして、最後は同じ。主要キャラを適当に戦わせて、どっかーん! なんかややこしいことが起きましたが、なんやかんやあって、爆発が生じて世界は平和になりました。めでたしめでたし

第六話ぐらいまでの前半で「これからどうなっていくんだろう」って考えてたときが一番楽しかったです。シイコさんの話がジークアクスの一番おもしろい話だと思います。マチュはずっとクランバトルでがんばってください。そういえば、マブの設定、最終話でものすごく雑に回収されましたね。この設定もどうせノリで考えて、終盤になって使い道がなくなったから適当にそれっぽい描写を含めたのでしょう

こういうことをぐちぐち言うと、なんか嫌味な感じですが、最終話までちゃんと追えたのだから結果的に面白い作品だったのだと思います。でも、思わせぶりな展開を用意しまくってぶん投げる方法が卑怯というか、なんというか。困ったら「ファーストガンダム」頼りの話作りはいかがなものか。こうやって視聴者に不満を抱かせて感想を投稿させるのも制作側の狙いなのでしょうか。だとしたらなおのことムカつきます

見せ場を作って、つなぎ合わせるのは「ショート動画」的な手法なのではないでしょうか。その意味で今っぽい作品だと思います。機動戦士ガンダムTikTok。ながら見、倍速視聴、大歓迎! (マチュの活躍がもっと見たかった……)