AIが想像する弱者男性像とは ChatGPTに聞いて、Midjourneyに描いてもらう

最近、MidjourneyとかChatGPTとかがプチブームです(1年遅い)

ふと考えたのですが、AIが想像している弱者男性ってどんな特徴を持っているのでしょうか?

早速ChatGPT様に聞いてみます

プロンプト: 弱者男性の意味するものと弱者男性の特徴を教えて下さい

「弱者男性」という言葉は、特に日本のインターネットや社会評論の文脈で使われることが多く、さまざまな意味合いやニュアンスがあります。一般的には、以下のような特徴や意味を持つとされています。

### 弱者男性の意味

1. **社会的・経済的な弱者**
   - 収入が低い、安定した職に就いていないなど、経済的に不安定な状況にある男性。
   - 社会的な地位が低いと感じている男性。

2. **対人関係での困難**
   - 異性との関係において成功しにくい、恋愛や結婚において困難を感じている。
   - 友人や仲間が少ない、孤立しがちな状況にある。

3. **心理的・精神的な困難**
   - 自尊心が低い、自己評価が低い。
   - 将来に対する不安や絶望感を抱えている。

4. **社会的な期待や圧力への抵抗**
   - 伝統的な男性像や社会からの期待に応えることが難しいと感じている。
   - その結果、挫折感や疎外感を抱いている。

### 弱者男性の特徴

1. **経済的な脆弱さ**
   - 非正規雇用や低賃金の仕事に就いていることが多い。
   - 失業や職を転々とする状況にある。

2. **教育やスキルの不足**
   - 高等教育を受けていない、または専門的なスキルや資格を持っていない。
   - キャリアアップの機会が限られている。

3. **社会的ネットワークの欠如**
   - 人間関係が希薄で、頼れる友人や家族が少ない。
   - 孤立感を強く感じることが多い。

4. **心理的な問題**
   - うつ病や不安障害などの精神的な問題を抱えている場合がある。
   - 自己評価が低く、将来に対する希望が持てないことが多い。

5. **社会的な期待とのギャップ**
   - 伝統的な男性像(強さ、成功、家族の支え手など)に合致しないことへのプレッシャーを感じている。
   - このギャップが自己評価をさらに低くし、社会からの疎外感を強める。

### 社会的な影響と議論

この概念は、単に個々の問題を指摘するだけでなく、現代社会における男性の役割や期待、またその変化についての議論を引き起こしています。例えば、経済的な格差や雇用の不安定さ、伝統的な性役割の変化など、広範な社会問題が背景にあると考えられています。

「弱者男性」という言葉が持つ意味は多様であり、その背景には個々の人生経験や社会構造の変化が深く関わっています。このため、一般化するのは難しいですが、上記の特徴や意味合いがよく取り上げられる要素となっています。

要するに「お金がなくて、友達とか彼女がいない能力の低い精神的に脆い男の人」のことを指しているということのことです。ないない尽くしです

ChatGPTがまとめてくれた特徴の部分をまるごと英訳して、そのまま「次の特徴を持った男の人を書いてください」というメッセージとともにMidjourneyに渡します

気になる回答は……

わお! 思っていたのと違いましたが、間違いなくこれは弱者男性でしょう。ただし、ネットで自虐的に使われるようなふざけた弱者男性ではなく、ニュースの国際問題とかで映っているような深刻なタイプの弱者男性です。端的に言うと浮浪者とか難民ですね

ネット上で「弱者男性、弱者男性」と煽っている人たちはグローバルに目を向けると日々の生活に苦しんでいる本当に弱者の男性がいることを忘れてはなりません。Midjourneyに釘を刺された感じです

これだと反応に困るので、日本人の男性であることを付け加えてみます。すると……

どうでしょう? 弱者男性度は30点ぐらいですね。左上の若い男の人とか服装が野暮ったいだけで普通にかっこいい気がします

ChatGPTの回答に問題があったのだ! と、責任転嫁して、自分でプロンプトを考えてみます。要するにネットで使われているような弱者男性っていうのは「女性にもてない」とか「仲の良い友達がいない」ことが重要な要素なのです。今まで生成されてきた画像は「経済的な弱さ」に重点が置かれていたのでそこら辺を直してみます

以下の日本人の男性の写真を作成してください
彼には仲の良い男友達や自分のことを好きでいてくれる女性がいません。そのことに強いコンプレックスを抱いており、彼は自分をそのような境遇に貶めている社会に対して潜在的に不信感を抱いています。彼はインターネット上で愚痴を言ったり、世間の人々を茶化したりするような冗談を好みます。しかしながら、気が強くないので外に出たときは大人しくしています

弱者男性当人である自分がまとめてみれば、ざっとこんなものです。「孤独」と「ネットと現実でのギャップ」にフォーカスを当ててみました

近づいてきましたね。首に異様にほくろのある左下の男の人の画像なんてちょうどいい具合です。ほくろがありすぎて北斗七星みたいになってます

しかしながら物足りない。何が足りないかといえば、不快感です。もっと見ていて不快感のある男性を描いてほしいんだ。想像を超えてくれ、Midjourney!

というわけでプロンプトに不愉快要素を大盛りにしてみます

彼は清潔感が欠如しており、月に1度しか体を洗いません。そのため、皮膚はぎとぎとしており、口臭と体臭がきついです。鼻毛は伸び放題です。視力が悪く、曇った眼鏡をかけています。笑い方が下手で、笑うと顔が不自然に歪みます。顔立ちが幼く、実年齢と比較してアンバランスな印象をもたせます

2勝2敗といったところです。左上と右下の男の人はただのイケメンです。極端な記述はノイズとして無視されてしまったのでしょうか

それ以外の画像、なんともいえない表情の右上と髪の毛が爆発している左下は「っぽい」です。でも、不愉快かと言われるとそうでもないような……

きれいな人間の画像は作りやすいかもしれないですが、汚い人間は作りにくいのかもしれないです

最後に、最近知った --cref(charactor reference) というコマンドを使って、生成された画像の中でよくできていると思われる彼を踊らせてみます

男性がダンスを踊って皆からの注目を浴びているシーン --cref ...

ちゃんと踊りました。さながら映画のワンシーンです

ここまでやってみて、ちょっと思いついたのが、映画「JOKER」のワンシーン。階段で踊らせてみたらどうだろうと思って、プロンプトを変えます

男性が階段で熱狂的なダンスを踊っている写真 --cref ...

すごい精度です。右上の一枚は彼がイケてないとかに関わらず躍動感があって普通に良い写真となっています。こんな風に楽しそうに踊れたら、それだけで人生勝ち組ですね

というわけでAIが想像する弱者男性についてでした