両国の国技館に大相撲を見に行きました。1月23日(日)、2022年の1月場所の最終日です。
俺は相撲というものを全く知りません。どれくらい相撲のことを知らないかというと、国技館の中に入って取り組み表を見るまで現在の横綱の名前を知らなかったぐらい知りません。照ノ富士という力士らしいです。なんと朝青龍の時代はとうの昔に終わっていたのです。
そんな超素人だからこそ、行ってよかったと思います。前情報が全くなかったので何から何まで新鮮なことばかりでした。
さらに、今回の1月場所はポケットモンスターとのコラボ(?)も行っていたらしく、ポケモン少年だった俺にとっては朗報でした。
チケットを入手 ~とりあえず千秋楽で椅子席を買う~
大相撲を観戦するためにはまずチケットを手に入れなければなりません。俺は「チケット大相撲」という日本相撲協会が運営しているチケット予約サイトを使用しました。
サイトにメールアドレスを登録していると、開催一か月前ぐらい(今回の場合は12月10日にメールが来てた)に「相撲やるんで、チケット買ってよ」みたいなメールが来ます。そのメールに記載されているURLからチケットの予約をすることができます。
予約するとき決めなくてはいけないのは日程と席種別です。当然、相撲に関して何も知らないので何日目にどんな席で見ればいいのかなど俺はわかりません。いろいろ調べます。
最終的に、俺は千秋楽である1月23日に椅子席で見ることにしました。
最後の日にしたのは一番盛り上がりそうだから。椅子席にしたのは安かったから。単純明快です。
結果的にはどちらも正解だと思いました(ほかの日程、席のこと知らないので比較はできないですが)。
参考:値段と日程
席種 | 特徴 | お値段 | 印象 |
タマリ席 | 土俵に一番近い/偉い人が座る | 20000円 | 高い🤮 |
マス席 | ざぶとんに座ってみる/ゆったり | 8500~15000円 | なお高い😭 |
椅子席 | 2階/椅子に座る | 3500~9500円 | まぁいいだろ😤 |
千秋楽は人気だったのか抽選がありました。抽選に当たるとチケットが発送されてきます。
当日、相撲観戦するまで ~初心者なら寝坊したっていい~
寝坊しました。10時開場と書かれていたので、9時30分ぐらいに両国について「一番乗りしてやる!」ぐらいの意気込みでしたが、起きたのが13時だったのでちょっと間に合いませんでした。日曜日だから仕方がない。
実際に両国の国技館についたのは14時。一番乗りでした(大嘘)。
両国駅の改札通ったの初めてなんですが、駅の出口にでっかい力士の絵が飾ってあって迫力満点でした。相撲の聖地なんですね、ここ。わかりやすいようにサイキョースモトリ駅とかにすればいいのに。
国技館前到着。威厳を感じさせる立派な建物です。
チケットを見せて中に入場。この時に取組表と会場内の地図がもらえます。
国技館の中の空気は少し重たい感じでした。お寺の中とか神社の境内とかの神聖な空気に似ています。さすが国技。
椅子席は2階にあるので、階段を上って2階へ。中からまばらな拍手が聞こえてきます。当然ながらすでに取り組みは始まってます。
中に入ると、例の三角屋根と土俵がそこに! ……まぁ、俺は相撲にすごい興味がある人ではないので、「あ、テレビで見たことある」ぐらいのノリでした。東3列にある自分の席に座って小手調べに相撲を1試合見ます。
海龍 vs 千代嵐 です。結果は押し出しで千代嵐の勝ち。10秒ぐらいで勝負が決まってしまいました。あっけない。
ここで相撲に関する知識がゼロなのが祟ってきます。今、土俵でバトっている力士がどれくらいすごいのか全く分かりません。10枚目という格付け(?)の試合みたいですが、10枚目と横綱は何が違うのか……わかんない。取り組み表の裏に星取表というのがあってこれで戦績がわかるのですが、見方がわからない。〇が勝ちで●が負けだということは何となくわかっても、「や」というのが何の略かわかんない。「やだ」の略か?(休みの「や」みたいです。「休」でいいじゃんとは思う)。全試合見るのはきつそうだと思い始めます。
取り組み表とにらめっこした結果、有名力士の取り組みは15時15分からだと判明したので、それまで国技館を散策することにしました。お腹もぺこぺこです。
国技館さんぽ ~地下のちゃんこはやってなかった~
相撲観戦しに行った目的には相撲を見ること以外にもおいしいものを食べるという目的がありました。どうやら地下においしいちゃんこを提供してくれる場所があるらしく、そこはどこだろうと探します。
国技館の中を2周しても入り口らしき場所が見つからず。
スタッフの方に聞くと、コロナ対策のためか「地下はやってない」とのこと。がーんだな。
ただし、ちゃんこを提供している場所が一階にあるらしく(横目で見てはいた)、ちゃんこが食いたいならそこで食えとのこと。
500円払ってちゃんこを食います。注文から提供までの時間が異様に短かったです。味は豚汁でした。それ以下でもそれ以上でもないです。
350mlのおーいお茶が180円で売られていたのが衝撃でした。外の世界では100円で売っているあれが180円です。国技館の中と外で物価が1.8倍ぐらい違います。いわゆるお祭り価格。
ちゃんこを食べた後は入り口横にある相撲博物館に行って、展示物を眺めていました。
横綱が土俵入りの際に使う太刀が人気でした。みんな写真撮ってました。
スーパー相撲スタート ~ポケモンがいっぱい~
そんなこんなで時間になり、幕の内力士(≒スゴイリキシ)による試合が始まりました。
スゴイリキシたちの試合になるので演出も豪華です。試合の前に東西の力士たちの顔見せがあったりします。巨躯が土俵にずらりと並ぶ様は圧巻。横綱土俵入りでは先ほどの太刀も登場します。
興味深いと思ったのが、それぞれの試合に懸賞がかかっているというシステム。試合の前に懸賞金を提供してくれた企業や団体の名前が読み上げられ、ロゴや文字が入った旗が土俵の周りをぐるぐる回ります。懸賞金を出した側は相撲の試合を広告として使うことができ、力士たちのインセンティブにもなる。Youtubeのライブでいうスーパーチャットみたいなシステムです。
今回の1月場所(もしくは千秋楽だけ?)ではポケモンの懸賞旗が大活躍でした。すべての試合にポケットモンスターの懸賞がかけられていましたから、毎試合ポケモン作品の名前を聞くことになったのです。
初代である『ポケットモンスター赤・緑』から最新作の『ポケットモンスターレジェンズ アルセウス』まで別々の懸賞旗がちゃんと用意されていました。俺が小さいころに遊んだ『ポケットモンスター金・銀・クリスタル』『ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド』もばっちり登場しました。
横綱が登場する最後の試合は「ねずみポケモン ピカチュウ」と「つっぱりポケモン ハリテヤマ」が提供元に。素晴らしい。
今回の千秋楽でのベストバウトは「琴ノ若vs阿炎」ではないでしょうか。2転3転する試合展開にはドキドキさせられました。俺のような超素人でもすごいとわかる試合です。
それと、試合を見ていくうちに楽しむコツみたいなものがわかってきました。どちらかの力士を応援してあげるのです。横綱の照ノ富士含め俺は一切力士の名前を知りませんから、とりあえず東席に座っているということから東側の力士を応援することにしてました。そうやって見ていくと勝ち負けで嬉しいとか悔しいとか思えるようになります。
また、豊昇龍vs碧山の試合で笑いが巻き起こった場面があります。初心者の俺からしてみるとなぜ試合が始まらなかったのか「?」でしたが、後から調べてみると以下の通りらしいです。
あと、碧山という力士さん、公式プロフィールのおっぱいがすごい。
碧山 亘右 - 力士プロフィール - 日本相撲協会公式サイト
ナンみたい。カレーにつけて食うやつ(この記事を見て傷ついた碧山様がいらしましたら、どうか張り手で俺を殺しに来てください)。
そんなこんなで試合は進んでいき、最後の照ノ富士vs御嶽海。御嶽海が勝ちました。今回の優勝も御嶽海です。横綱を破って優勝はアツいですね。大関への昇進も決まりそうだとか。次の横綱になってほしいです。
まとめ ~1度は体験したい相撲観戦~
行ってみたことないなら行ってみる価値はあると思います。国技館の中の独特な雰囲気を味わえますし、試合はテレビで見るよりも迫力があります。
ただし、一日中いるのはお勧めしません。午前からずっと試合を見っぱなしだとちょっと退屈しちゃうと思います。相撲に興味がない人なら特にそうです。幕の内力士たちの試合を見る、というのがちょうどいいと思います。
寝坊した時は、行こうかどうかちょっと迷った俺ですが、結果的に行ってよかったです。貴重な体験になりました。